お菓子さ。
うれしいニュースが飛び込んできました。
三重県で開催されている「第27回全国菓子大博覧会」で、弊社クライアントのいまいパン様が最高賞である名誉総裁賞を受賞したとのこと。その受賞商品が、弊社がお手伝いした「識名園るうまんぺい」です。
オーナーの今井さんご夫妻はフランス仕込みのパン職人とお菓子職人。塩せんべいベースのフロランタンを「識名園のお土産品として出したい」とのご相談をいただきました。沖縄の塩せんべいとフランスのフロランタンの融合。しかしながらこれを識名園のお土産として出すとはこれいかに。正直、かなり悩みました。
もともとパッケージデザインの依頼でしたが、商品の位置づけやコンセプト、ネーミングから練りたくなる性分。沖縄のお菓子のネーミングを改めて眺めると「ちんすこう」「ちいるんこう」「くんぺい」「きっぱん」など、個性豊かな名前ばかり。
さて、この新しいOKINAWA土産を目指すお菓子が、貿易華やかな琉球王朝時代にフランスから持ち込まれていたら、どんな名前になっていただろう。フランス語の代表格「ロマン」と、米菓を表す「餅」を組み合わせて「浪漫餅」。これをウチナーグチ風にアレンジして「るうまんぺい」と提案したところ、プッと吹き出す今井さん。したり。
パッケージはトリコロールをイメージさせる鮮やかな青と赤、イラストは久高島の画家・山崎紀和さんに依頼。識名園を鳥瞰するデザインに仕上がりました。
スタイリッシュでおしゃれ、とは少し違う、ネーミングも、パッケージも、なんだか引っかかりまくりの「おかしさ」満載のOKINAWA土産です。